上映会:秩父の通過儀礼その2 - 子どもザサラから水祝儀まで

このフィルムは、1979 年制作「秩父の通過儀礼その1-安産祈願から帯解きまでー」に続くものであり、七才から十五才までの子どもたちの通過儀礼を記録したものである。
秩父では、かつて「七才までは神の子」とされていた。そして、七才(数え年。以下同文)の帯解き祝いが終わると、幼児期を脱した少年少女期として認められ、子どもたちは自身による集団的遊びや行事に参加するようになる。
そして、十五才になると、村の戸主たちの前で「水祝儀」を受け、一人前の村の成員としてぐうされるようになり、村の共同作業に家族の代表として参加することになる。
幼児期との間にある少年少女期。この期間に子どもたちは、おのずからなる心身の成長をとげながら、子ども自身の力による集団活動を経験し、来るべき大人社会への参加を準備するのである。

-あらすじ-

1、子どもザサラ(皆野町三沢、門平)
秩父地方では、神に奉納される獅子舞のことをササラとも呼ぶ。七才ぐらいから大人にいたる村人の芸能組織によって演じられてきた。「七つ子が今年はじめてササラ摺る よくはなけれど讃めて給われ」、七才になった子どもは、晴れてこのササラに参加し、女の子は、これに参加することによって「ああ、娘になった。もう嫁に行ける」と喜ばれたのである。

2、オヒナガマ(小鹿町、河原沢)4 月3 日
子ども組みに夜おひな祭りである。河原に、男組、女組がそれぞれ石囲いの場を築き、正面の石壇にひなを飾り、粥をにて一日川原で遊ぶ。ひな祭りの古型を伝えるもので、お祓いの習俗をうかがうことができる。

3、花まつり(吉田町、塚越)5月7,8日
子どもたちは、4月末ごろから山に入り、さまざまな春の花を集める。そして5月7日の夜、熊の神社に籠って花で飾った花御堂をつくり、釈迦像を安置する。8日の朝、裏山にある薬師堂まで山道に花を敷きつめながら花御堂を運び上げる。美しく素朴な子どもの祭りである。

4、天王焼き(小鹿野町、半平)7月21、22日
男の子ども組によるもので、子どもたちは7月に入ると山から竹を伐り出し、家々から麦ワラを集め、山の中腹に巨大な四角錐の小屋をつくる。そして、21日の夜、そこに籠り、22日夜、花火を打ち上げた後、小屋に火を放つ。災厄を焼き払い、村人の安全を願う行事である。

5、水祝儀(皆野町、門平)正月元旦
村人の居並す席に、十五才になった少年が、招かれ、村の代表(行事)がナンテンの葉で水を少年にふりかける。少年の盃に酒が注がれ、少年が一人前の村の成員になったことが祝われるのである。

6、村の共同作業に出る少年。
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