皮むき間伐研修<研修協力:NPO法人 森の蘇り>

■研修内容
(1)人工林の現状視察
(2)間伐の目的とその先
(3)ゾーンニングを学ぶ〔森の健康診断、間伐の強度・選木・植栽本数 他〕
(4)皮むき〔巻き枯らし間伐(環状剥皮)〕
(5)間伐・伐採作業
(6)製材工程

■富士山人工林地帯の視察
写真でも確認できますが、奥地ではない道路・側道から見える場所で倒木が見られます。NPO法人 森の蘇り 代表 大西氏いわく、その倒木本数も年々増えており広範囲に及ぶそうです。一本の倒木があれば翌年は数十本単位かも知れません。地滑りなどの土砂災害はもちろん、倒木による道路破壊など危急の課題であることを直視しました。
■立木の生長
木の成長は、植栽密度と深い関係があります。木の高さは密度に関係なくほぼ同じで幹の太さは密度が高いほど細くなり、林分全体の幹の材積は密度が高い方が大きい。林分の密度は成育段階によって限界があり、限度を超えて高密度になると競争に負けた弱い木の倒木や立ち枯れが生じるのです。
■放置林と皮むき間伐した後
皮むき間伐した後は、明るく(日照)、下草が茂っており植生の回復が見られ、昆虫やタヌキ・シカなどの動物の痕跡が見受けられた。土も柔らかく、土壌の豊かさが感じられます。
■「皮むき間伐」の特長
強間伐を行う場合、3本に2本を「皮むき間伐」します。伐採は自然乾燥した2年後からスタートし、年1本ずつを目安に伐採するそうです。

理由として、間伐が必要な一帯は上部では枝と枝が支え合っており、そのため1本だけでは強風や大雨が生じた場合その影響で倒れる不安があります。皮むき後の木は、上部の葉は刈れ成長は止まるが、枝と枝は強度こそ弱まるが支え合っている構図は変わりません。残した木は弱まった分ゆっくりと主根を伸ばしいずれしっかりと自立。強風や大雨の影響があっても倒木などせず、森林負荷を軽減することができます。

尚、当財団における自然保全活動では、「皮むき間伐」を積極的に行っていきます。
Close