景観/皮むき間伐

景観

針葉樹、広葉樹の混ざった混交林の植生である。林道は陽が差し込み5月ですでに雑草が生い茂っている。チビ山中央部の整備(通常間伐)した箇所は、太陽光が差し込み林床には草や実生の植物が茂っていた。伐採木は短くし放置している状況。奥に入ると土壌が見えている箇所や多数の立ち枯れした木や根上がりした倒木もあり、飽和状態にあると認識する。
方向性としては、飽和による倒木や地崩れが生じないよう樹木の直根を意識した除伐・間伐を行い安全性を高める。また和紙の原料である楮(コウゾ)の植樹に向け、開墾整備する。地域の子供たち含め、一般の方々が、樹種の豊富な“チビ山”を楽しめるように遊歩道を作り、自然教育へとつなげたい。

作業としては、除伐・間伐し、もっと射光を増やす。
・ヒノキの「皮むき間伐」を行い、残した木の径を太くし根をしっかり張らせる。
・間伐後の伐採木が放置されているため、斜面を転がらないよう処理する。
・コナラなど、立ち枯れした広葉樹の除伐や倒木の処理を行う。
・楮(コウゾ)の植樹から、草木、低木を間伐し、既存の“チビ山”群落の優占種に手を加える。

previous arrow
next arrow
previous arrownext arrow
Slider

皮むき間伐

通常間伐であれば、保水率が高くて重い伐採木の置き場に頭を抱えます。今後の木材利用を考えると、今腐らせる訳にはゆかず、皮むき間伐が有効と判断し実施しました。
「皮むき間伐」は、通常の間伐効果をもたらすだけではなく、5年程度は切らずにそのままの状態に放置でき、森林自体をストックヤード代わりに使えます。また、その材は時間と共に保水率が下がり(自然乾燥)、樹木本来の持つ有効成分は保持(防腐防虫効果)され、付加価値の高い材となります。
間伐により、森に太陽光が差し込み、残された樹木は主根を伸ばししっかりと根付く。大中小の群落構成が生まれ、下草が茂り、土壌が豊かになる。結果、昆虫や鳥・小動物が増え、多様性のある森林になると期待しています。
因みに「皮むき間伐」についてですが、伐採時はその木の重量が軽く“木がかり”し、倒すには“ちょっとしたコツ”が必要となり、生業として考えると非効率的です。しかし『安心・安全』な材にこだわると、今後派生する放置林の間伐作業のボリュームを考えると、時間を有効活用している「皮むき間伐」が適正と判断しました。
現在流通されている一部の外国産材のように、生産性や効率を重視し、人工的に高温乾燥させ、後から防虫防腐剤をしみ込ませる手法ではなく。

previous arrow
next arrow
previous arrownext arrow
Slider