経済ゲームで お金のさんかく 経済のしかく

2月20日「お金のさんかく経済のしかく」を開催しました。

今回、新しい視点を得て、「ゲームを使った経済の実験」を行いました。

 

~「お金のさんかく 経済のしかく」~
タイトルの「さんかく」は3つを欠く、「しかく」は死角。
夏目漱石の言葉から発想をえたというこのタイトルは、片岡さんがつけてくれました。
今回は、企画段階から片岡さんの力を借りて、お金の3つ(義理・人情・付き合い)を欠くとどうなるか、経済の死角になる部分はなにかをゲームを通して考えました。

 

 

参加者は6名。3人チーム2組に分かれ、経済ゲームを使い、2つの異なる経済を再現する実験です。

ゲームは2回実施。
1回目は「お金で1位になる」、
2回目は「お金を平等にもつ」という、真逆のミッション設定でゲームを行いました。

あわせて、自分の意思が及ばないイベントが起こるサイコロも加わります。
今までもイベントはありましたが、今回、市場価格の影響を取り入れることで、現実味が更に増しました。

 

 

さて、ゲームですが、ミッションが変わるだけで、人の視野や行動、社会に変化が見られました。(これが見ていて、とても面白いものでした!)

 

1回目は、自分中心に見て自分の要求を言う、利己的な社会。
2回目は、相手や全体のバランスを見て交渉する、互助の社会。

 

売買時の会話では、
1回目は互いの要求を言い「駆け引き」し、
2回目は互いの状況を確認ながら「話し合い」という要素が強くなっていました。

 

 

チーム毎の特徴も表れ、同じようにゲームをしても結果が異なり、
互いの結果を見合いっこして、盛り上がりました。

 

結びでは、
「芸術、娯楽が入るとどうなるでしょう?」
「寄付ができるとどうなるでしょう?」という問いが投げかけられ、
皆さん深くうなずき思いを巡らしていました。

 

参加者の方から「タイトルのさんかくとしかくはどういう意味ですか?」という質問があり、待ってましたとばかりに、種明かしされると、皆さんから「なるほど」と声が上がりました。

 

今回、文学から発想を得たり、「芸術」や「寄付」の要素を組み入れたり、全ての人がゲームを楽しめる工夫など、片岡さんの新しい視点や優しい配慮が経済ゲームに加わりました。それにより、ゲームの特徴がより明確に、シンプルに表現されるようになりました。

皆さま真剣に楽しんでくださり、大変ありがたく思います。皆さんからいただいたフィードバックを参考に、ゲームの改良をしてまいります。また、ゲーム後に皆さまからお話しを伺い、私たちも刺激を受けた時間となりました。

 

後日、「利己的に行動したらどうなるか、全体の格差が広がらないようにするにはどうすればよいか、再分配の問題を考えるきっかけにもなるかと思い、可能性を感じました」と感想をいただき、格差や再分配の問題も今後取り組みたいテーマとなりました。
ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。

―――――
アンケート(抜粋)

・進化系経済ゲーム、面白かったです。回を重ねるごとに、自分だけ→まわりをみわたすように意識がかわり、日頃の考え方にも影響与えているなと感じています。進行もとても楽しかったです。
・弁当屋は人と話す必要があって大変でした。農家が楽です。
・普段からお金の使い方や、稼いだ後に何に使うかを仲間と話すことをしているので、興味があって参加しました。経済では、誰かのためにどう使うかの教育があってこその話だと思うので、その部分を語るようなことがセットにあれば、とてもいいなと思いました。
・お金持ちになること、皆が平等に終るという2つのミッションをやることによって、それぞれの良し悪しについて考えるきっかけになるゲームだと思います。この世の中をどのようにしたいか、考えてお金の流れを見ていく必要があるのかと感じました。
・お金のやりとりが、お弁当屋さんに集約されているので、小売店を増やして、生産者が小売店を選べるようにしたら面白いと思いました。
・お金についてのかかわり方を色々と考えるきっかけとなった。お金をかせぐことが、どうしてもフォーカスされがちだけど、どうお金を使うかということで、自分も他人も豊かになれるかを考える導入にできれば、良いかなと思います。