2023年11月25日、今回が28回目となる熊野古道修繕活動を行いました。今回の場所は過去何度か同様に修繕活動を行っている「大日越」、熊野本宮大社と湯の峰温泉を結ぶ山越えルートになります。このルートは毎年4月に「湯登神事」が行われ、神の依代である稚児を肩に担いで歩きます。和歌山県の無形文化財に指定されている神事の舞台となる熊野古道を未来に残す。この修繕活動の醍醐味の一つです。
湯登神事の様子<提供:和歌山県世界遺産センター>
ボランティア参加者を含めて総勢19名で現地へ向かいました。今回の修繕箇所は高低差100メートルほどの急斜面にあり、そこへ2トンの土を土嚢に小分けして、皆で運びます。秋晴れながらも冬の到来を感じる肌寒さではありましたが、土嚢を担いで登るととたんに汗が噴き出してきます。
一人で長距離を運ぶのは大変です。そこで自然と皆で話し合って土嚢をまとめる中継地点を作り、そこからバケツリレーの要領で、手から手へ、上へ上へと土を運びます。このチームプレーこそが修繕活動をする上で大事なことと感じるシーンです。
今回が2023年最後の活動となりましたが、また来年も修繕活動を予定しております。